
世の中にはウイスキーと言っても数多く存在します。
その中でも
- スコッチ・ウイスキー
- アイリッシュ・ウイスキー
- アメリカン・ウイスキー
- カナディアン・ウイスキー
- ジャパニーズ・ウイスキー
は5大ウイスキーと言われ特に人気があるウイスキーです。
この5大ウイスキーの中でも人気の高いスコッチ・ウイスキーについてお話をしていきます。
スコッチ・ウイスキーについて興味を持ち始めた方、必見です。
こんな方におすすめ
- ウイスキー初心者
- ウイスキー苦手だけど憧れがある
- スコッチ・ウイスキーを詳しく知りたい
- バーデビューしてみたい
- スコッチ・ウイスキーフリーク
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目次
スコッチ・ウイスキーの定義
スコッチといえば、英国スコットランドですね。
スコットランドで製造されたウイスキーが「スコッチ・ウイスキー」です。
ちなみに同じウイスキーでも「バーボン」と言われるアメリカンウイスキーとは別物です。
バーボンについては、以前記事にしておりますのでそちらを読んでいただけると良いかと思います。
スコッチに話は戻ります。
スコッチ・ウイスキーとは、当然スコットランドの蒸溜所で製造されたウイスキーのことで、
- 水と発芽させた大麦から蒸溜されたもので、酵母の添加のみで発酵されたもの。
- 700リットル以下の容量のオーク樽でのみ熟成されたもの。
- スコットランドでのみ熟成されたもの。
- 3年以上熟成されたもの。
- 許可された場所でのみ熟成されたもの。
- 水または無味のカラメル着色料を除く物質が添加されていなもの。
- 最低でも40度のアルコール度数があること。
など、細かい定義付けがされています。
この厳しい基準を守り、伝統あるウイスキーは
イギリスの5大輸出品目の1つですので守られて品質の良いものを、
そして美味しいモルトを引き続きこれからも作って行って欲しいと思います。
スコッチ・ウイスキーの種類
スコッチ・ウイスキーは大きく2つの種類に分けられます。
- モルトウイスキー
- グレーンウイスキー
です。
両者の違いとして、
- モルトウイスキーの原料は、大麦麦芽
- グレーンウイスキーは、トウモロコシと大麦麦芽を5:1で配合
この点に違いがあります。
そして、モルトウイスキーには、
- シングルモルト
- シングルカスク
- ブレンデッドモルト
の3つに分類されます。
シングルモルトは、1つの蒸溜所で作られたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの。
シングルカスクは1つの樽で熟成されたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの。
ブレンデッドモルトは複数の蒸溜所のモルトウイスキーを瓶詰めしたものを言います。
シングルモルトとシングルカスクを混同しまいがちですが
前者は同じ製法のモルトを複数の樽から瓶詰め。
後者は1つの樽のモルトを瓶詰め。
なのでお間違いなく!
モルトウイスキーの特徴
大麦麦芽100%使用のモルトウイスキーの特徴は、一言でいうと「クセの強さ」です。
原料豊かな香りと色が色濃く残り、個性豊かなウイスキーとなります。
また、大麦麦芽の発芽が一定まで来たら、その進行を止めるために麦芽を乾燥させます。
乾燥に使われる燃料に「ピート(泥炭)」と言われるものを使います。
これを使用することで麦芽にピートの煙臭が染みつきます。
ピート(泥炭)とは
野草や水性植物が堆肥して、長い年月をかけて炭化した泥状のものを言います。
この泥を乾燥させると固まり、燃料として使えます。
このピートの煙臭が以降のモルトウイスキーの製造工程でも失われることがなく、
ウイスキーの香りの特徴の一つとなります。
この香りをよく「スモーキーなウイスキー」や、「ピーティーなウイスキー」と言います。
私個人的な感想ですが、強いピート臭。ピーティーなスコッチ・ウイスキーは、
「ラフロイグ」「グレンフィディック」、そして世界一ピーティーなスコッチ、
「オクトモア」の3つですね。
ラフロイグはバーテンダー時代にお客様に「正露丸」みたいな香りとよく言われてました。
グレンフィディックもなかなかのスモーキーなウイスキーでした。
そしてオクトモア。こちらは世界一ピーティーなスコッチと言われるだけあり、強烈です。
もう煙その物を飲んでいる感じです。決して大袈裟ではありません。
好き嫌いはっきり別れるウイスキーだと思いますが、
ハマるとこの臭いがないと満足できなくなる愛好家の方もいるほどです。
グレーンウイスキーの特徴
大麦麦芽(モルト)以外にトウモロコシを原料に使ったグレーンウイスキー。
こちらはモルトウイスキーとは対照的で、軽やかな味わい、ほのかな香りが特徴となっています。
言い方が悪いですが、これといった特徴のないお酒なので
「サイレントスピリッツ(沈黙のお酒)」と呼ばれます。
ちなみにモルトウイスキーは「ラウドスピリッツ(主張するお酒)」と呼ばれます。
本来グレーンウイスキーは大麦麦芽以外の穀物(トウモロコシ、小麦、ライ麦など)を
原料に使用し、製造されたウイスキーの名称です。
しかしスコッチ・ウイスキーでは、トウモロコシと大麦麦芽を5:1で配合のが
グレーンウイスキーと定義しています。ライ麦、小麦は使っていません。
なので、モルトウイスキー以外のウイスキーは「グレーンウイスキー」と
言うことになりますね。
スコッチ・ウイスキーの飲み方
スコッチ・ウイスキー独特な飲み方はなく、他のウイスキーと同じ飲み方です。
飲み方についてはこちらのブログで紹介してますので、参考にしていただければと思います。
スコッチ・ウイスキーのウンチク
蒸溜所の地域
スコットランドには100を超える蒸溜所が存在します。
その100を超える蒸留所を以下の4つの地域に分類しています。
ハイランド
ハイランドモルトは広大な土地なので、地域によって異なる特徴があります。
- 東アイランド:フルーティーな香りとフレッシュな口当たりが特徴です。
- 西ハイランド:磯の香りが特徴。塩っぽい感じ。
- 南ハイランド:口当たり軽め、ライト。
- 北ハイランド:ヘビーな香りでしっかりとした口当たり。
代表的な銘柄として、「グレンフィディック」「エドラタワー」など。
ローランド
特徴としては、とにかくライト。軽い口当たりが飲みやすいモルトです。
代表的な銘柄として、「グレンキンチー」など。
アイラ
アイラモルトと言えば、とにかくスモーキー。煙臭さが特徴です。
薬っぽいとかも言われます。でもこれがアイラモルトの最大の特徴で最大の魅力だと思います。
代表的な銘柄として、「ラフロイグ」「ボウモア」などがあります。
キャンベルタウン
塩辛さが一番の特徴のキャンベルタウンモルト。
香りが強く濃厚です。
代表的な銘柄として、「スプリングバンク」などがあります。
グレン〜
スコッチ・ウイスキーの蒸留所や銘柄によく使われる「グレン」。
このグレンは、「谷」や「渓谷」という意味で、蒸留所が渓谷に作られていたことから名前についているのです。
よくグレーンモルトの「グレーン」と混同されますが、こちらは「穀物」の意味のグレーンです。
谷と穀物では全然違いますね!
スコッチ・ウイスキー最後に
スコッチ・ウイスキーのお話、参考になったでしょうか?
奥が深いウイスキーですのでここで紹介できなかったことも正直あります。
でも今回のこの記事で少しでもスコッチ・ウイスキー、
またはウイスキー全体に興味を持っていただけたら幸いだと思っています。
昨今のウイスキーブームでシングルモルト人気ですが、実はスコッチウイスキーと言えば、
いろいろな蒸留所からウイスキーをブレンドした「ブレンデッド」なんです。
ブレンデットからスコッチ人気は火がつきました!
次の機会にはこのブレンデッドについても紹介したいと思いますのでよろしくお願いします。